情報も入手ルートも漸減中の感があるので既出承知で要点のみ。
アルジャジーラ(英語・アラビア語の2チャンネル)、フランス21(英語版・フランス語版の2チャンネル)、TVE(スペイン語)、NHK(英語)、中国中央電視台(中・英・仏・露・スペイン語・アラビア語の6チャンネル)、VOA(英・中・ペルシア語、他ラジオ多数)、KBS(韓国語)、YTN(韓国語)、朝鮮中央放送(朝鮮語)、アリラン(英語)、DW(独・英)、Bloomberg(英)、等のよく知られた有名チャンネルの他、タガログ語や中央アジアのチャンネルもある。
ネットも高速化低価格化が進んではいるが、無料で常時気兼ねなくリモコンひとつで、また視聴予約タイマーをかけて能動的に見たくない時にも強制的に異国の言語と情報を摂取するという用途の代役が務まるとはとても思えない。
Asiasat7で真っ暗なままのIRIBという局があった。西側との対立によりそのようになっているが、ネットではVPNを解することもなくアクセスすることができる。自由に降り注いでいるようでいて衛星打ち上げ能力を持った国は極めて限られており、基本的に各局国家がバックになったものがほとんどで、それぞれの主張が陰に陽に練りこまれた構成になっている。
国内BS放送でおなじみのKuバンドと異なり、Cバンドと呼ばれる波長の長い電波が主である。各波長ごとに強度が異なり、それに応じてやや大きめの90cm〜2m前後のアンテナが必要となる。しかし反射面の精度や向きの微調整が割と雑でOKで、軽量な分割メッシュのディッシュとあわせると、BSアンテナ設置より何ら難度は高くはない。
150cmクラスでAsiasatを狙うとLNBFの向きが間違っててもあっさり中国の衛星の強力な電波が入信するので案ずるより産むが易し。
BSの円偏波と違い、波の振動方向を縦横に分けて別の情報が送信されているため、筒を適切に回転させて波に合わせねばならない。先述のように初めての受信では中華衛星など強力な電波が必ず入信するから心配いらない。水平偏波を垂直偏波として入信させても問題はない。